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活動日誌

第11回「特別な日」


いつもより早く起きた朝。
しばらくボーっとして、「あ、今日本番か」と、ふと思い出す。

顔を洗い、軽い朝食を食べ、歯をみがく。
いつもとそう変わらない朝。
しかし、玄関のドアを閉める手には、少しだけ緊張感を感じる。

コンビニで昼食を買い、見慣れた道を自転車で走り、部室へ向かう。

部室にはすでに部員が何人かいた。
改めて、「本番の朝」ならではの心地よい緊張感を感じる。

実委のみんなで作った吊看板の下地を手に、今日の舞台、川内記念講堂へ。

始めは静かだった講堂も、集合時間になると急に慌ただしくなり、いろんなところで準備が始まる。
イス出し、譜面台出し、照明・音響準備、楽器搬入、大看板設置・・・
どれ一つ欠けても、演奏会は成り立たない。そのひとつひとつの作業を、部員が「自分たちで」行っていく。
自分も吊看板設置にとりかかる。すると、こちらから頼んだのではないのに、自然と、手の空いた人が手伝いに来てくれる。
まだ演奏会は始まっていないが、「たくさんの仲間たちとなにかを創り上げる」ということの素晴らしさを感じる。

ホール練習。
最後の練習に、皆、力が入る。
自分自身、不安を抱きながらも、本番で「ベスト」が出せますように・・・と望みをかける。

そして

本番。

あっという間に曲が終わっていく。
あんなに練習したのに、あんなにみんなで曲について話し合ったのに、
今までかけてきた時間とは関係なしに、演奏会はどんどん進む。


ついにアンコールが終わる。

演奏会ならではの、充実感と達成感と後悔と疲労とが混じりあった、なんとも言えない不思議な気持ち。
それを十分消化することなく、まずは撤収作業へ。

下手のシャッターを開けると涼しい風が入ってきた。
外は、開場前と比べて暗い。
ヒグラシの声を聞きつつ、「夏だなあ」とのんきなことを思いながら、自分も片付けにはいる。

トラックの2便が川内ホールに到着するころには、外はすっかり真っ暗。
ホールに入ると、なにか実家に帰ってきたときのような感じがして、疲れがどっとくる。

ホールにはいつもより人がいっぱいいる。
改めて、このチームのメンバーの多さを認識し、「これだけの人が演奏会に関わってたんだ」と驚く。

ミーティング後、打ち上げへ。
普段だと、少し照れくさくて言えないようなねぎらいの言葉も、すんなり出てくる。
こういうチームっていいな、と思う。

そして今、
家に着いて、この文章を書いている。

今日はほんとに長い1日だった。
でも、これまでの準備を考えると、ほんとに短い1日だった。

自分はこういう「ものづくり」が好きだ。
だから8年間も吹奏楽をやっているのかもしれない。

今日はみんな本当にお疲れ様。もうこのセリフは聞き飽きたかもしれないけど、やっぱり何度でも言いたい。
                         お疲れ様。
                  
そして、次なる目標に向けて、少しづつ、また走り出そう。


 安彦 でした。                         
                      つづ〜く。             

abit 00:48

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